出版：《襌林墨迹拾遗中国篇》追加一六二图。襌林墨迹刊行会，1977年。 浙翁如琰题：补处不贪，内院不住，业识忙忙，无本可据，我且问你，肩颈陀底，是甚闲家具，嘉定庚辰解制，住径山比丘，如琰赞。 |注：浙翁如琰，南宋临济宗僧。台州宁海人，俗姓周（一说姓国）。字浙翁。为育王寺拙庵德光之法嗣。嘉定十一年（1218） 敕住杭州径山寺，赐号‘佛心襌师’。||（解说）|浙翁如琰、大慧系の古德で五山の笔头径山の主となった人である。此の墨迹は绢本墨画の布袋図の上にされた着赞だが、絵の方の笔者は箱书では柯山となっている。布袋の颜は左向き、右手にて袋の端を执って立つ姿、颜貌手足の描写、衣文の线の描き様など宋代禅画特有のものがある。且つ赞の终りに嘉定庚辰（十三）（一二二○）の年号のあることが一番有力な事である。解制は夏安居の结制の済んだあとを云う。従って此絵は、南宋の中顷、日本で云へば鐮仓の承久顷であるから、南宋水墨画の渍石となるものであろう。赞は四言で六句、第七句目のみ五言となっている。补处不贪というのは袋の中へ补ひ入れるものを贪らないことであろうか。内院不住は布袋は弥勒菩萨の化身として市に出歩くことを指し、人间の业と识のために驰せ回ってせわしく自分の本拠というものが无い。若し自分が布袋に寻ねるならこう云はうか。「布袋さん肩に担いだその头陀袋みたいなものさ、何处の家のむだ道具じや」と。そんな意味であろう。本集の[単色之部]の首、第二○図に浙翁如琰赞の法语、第二十一図に芦叶达磨の赞を掲げた。楷行の书体の差异はあっても、笔意脉络あり、凛として独自の风格が认められる。浙翁自身の位置は、大慧の法孙だけに、墨迹としても位が高い。私は长らく浙翁の本物を掴みたいと念愿していた所、东京において法语の一幅を知り、次で北陆において芦叶达磨にお目にかかり、今また关西において此の布袋に逢い、永年の愿望が果たされた思がした。|（解说）|浙翁如琰，系大慧古德五山之首的径山寺住持。此幅画作为水墨绢本布袋和尚图附题跋。绘者柯山题盒。画中布袋和尚仰面向左，右手执布袋一端而立，其面貌手足的表现、服饰线条的描绘手法等均体现出宋代禅画的独有特色。且题跋末尾附嘉定庚辰十三年（公元一二二零年）年号，是作品年代的有力证明。「解制」指夏安居圆满自恣日之后。由此可知作品年代为南宋中期，即日本的镰仓时代承久时期，可以说是南宋水墨画中碛石一般的存在。题跋四言六句，仅第七句为五言。「补处不贪」或许是指不贪图向布袋中加入补备之物；「内院不住」则指布袋和尚作为弥勒菩萨的化身游于街市，为世人的业识奔走忙碌而自身居无定所。倘若自己遇见了他可能要问一句「布袋和尚你肩上所担如头陀袋一般之物，是什么闲摆设？」所言之意大概如此。它揭示了本集中[単色之部]之首，第二十图中浙翁如琰所题法语，以及第二十一图中芦叶达摩的题跋。即便在书体上有楷行之别，其笔法脉络、凛然独立的风格值得赏赞。浙翁作为大慧法孙，其墨迹亦有很高的地位。长久以来我一直祈愿能够获得浙翁的真迹，获悉东京有一幅法语、接着在北陆得以拜见芦叶达摩、如今又在关西与此布袋相逢，多年的夙愿终得以实现。